【2分で読める国家紹介・アジア編】第三回・アラブ首長国連邦
どうもこんにちは、こくけんです!
今回紹介する国家は、アラブ首長国連邦です!
1.国旗
国旗に使用されている赤・緑・白・黒の四色は汎アラブ色と呼ばれ、イスラームの歴代王朝のシンボルカラーです。
・白はウマイヤ朝の平和な時代
・緑は実り豊かなファーティマ朝の時代
をそれぞれ表しているとされています。この四色は、他のアラブ諸国の国旗でもよく使用されています。
2.基本情報
中東にアラビア半島という地域があり、さらにその先端に尖っている部分があります↓
青で囲んだ部分の中に、7つの国があります。それらがまとまってできたのがアラブ首長国連邦なのです。ちなみに、尖っている部分とイランの間の、狭くなっている海の部分のことをホルムズ海峡と言います。日本のタンカーとかもよく通ったりします。
首都はドバイ...ではなくアブダビというところです。実はGDPもドバイより多いんですよ!石油がじゃぶじゃぶしているところです。
そしてみなさんご存知のドバイ↓
...圧巻ですね。なんてリッチなのでしょう。
どうせ石油があるからだろ、と思う方もいるかもしれません。しかし、意外なことにドバイは石油をほとんど産出しません。代わりに、貿易と金融に力を入れたので繁栄を手にしたそうです。
真ん中のドデカいビルはブルジュ・ハリファといい、高さは828mです。スカイツリーが見下ろせるスケール、、、恐れ入ります。ちなみに執筆時(2020年11月)世界一高いビルですが、2024年には隣国サウジアラビアのジッダ・タワー(1,008m)に抜かれるそうです。中東おそるべし!
この国はアラブ人だけでなく、たくさんの外国人で成り立っています。人口の9割近くが外国人です。具体的には、他のアラブ諸国やインド、東南アジア、欧米、東アジアなどからの出稼ぎ労働者です。
3.歴史
紀元前から近代に至るまで、様々な王朝の支配を受けました。18、19世紀にこの地域の人々は、独自の勢力として海賊行為を繰り返します。これを危機と感じたイギリス(当時、近くにあったインドを保有していた)は海賊退治に乗り出し、アラビア半島の尖端での支配権を獲得しました。ここもイギリスのものとなったのです。
第二次大戦後の1968年にイギリスはアラブ地域の植民地の放棄を決定すると、各国が独立していきます。しかし、この地域は小さな国がいくつもひしめき合っているという状況だったため、独自に国家を運営することが難しいと予想されました。そこで、連邦(いくつかの国がまとまって国を作る方式)として成立させました。そして現代につながるのです。
4.まとめ
【2分で読める国家紹介・アジア編】第二回・アフガニスタン
どうもこんにちは、こくけんです!
今回紹介する国家は、アフガニスタンです!
1.国旗
国旗の黒は抑圧されていた過去、赤は戦いのために流された血、そして緑はイスラム教を表します。そのため、他のイスラム教国でも緑はよく使われる色となっています。
中心に置かれた紋章にはイスラム教国らしくモスクが、両側に国旗がそれぞれ描かれています。ぐるりと囲んでいるのは主要な作物である小麦ですね。そして上部には
「アッラーのほかに神は無し。ムハンマドはアッラーの預言者なり。アッラーは偉大なり。」
と書かれています。ちなみに下のリボンに書かれているのは国名です。
この国旗、制定されたのが2013年です。割と最近なんですよね。
2.基本情報
アフガニスタンは中東に位置し、南にはパキスタン、西にはイラン、北には旧ソ連の諸国、そして東には中国があります。中国と接しているのは意外ですよね。
↑赤で囲まれているのがアフガニスタンです。右側が細長く伸びていますよね。拡大すると下図のようになります。
この伸びた部分を、ワハン回廊と言います。回廊(かいろう)とは廊下という意味ですが、地理では、ある地域と別の地域を結ぶ、細長く伸びた場所という意味で使われたりします(例:ポーランド回廊)。
この回廊ができた理由は、3.歴史のところでお話しします。
首都はカブールです↓
写真からも分かるように、この国は山に囲まれているんですよね。中東といえば砂漠というイメージが先行しがちですが、このようにゴツゴツとした地形もあります。
この国は多民族国家なので、たくさんの民族が暮らしています。その中で最も多いのはパシュトゥーン人です。
3.歴史
古代には様々な騎馬民族がこの地を支配しました(スキタイ、突厥、モンゴルなど)。その後パシュトゥーン人による王朝が何度か現れます。しかし、19世紀には西の果てから”彼ら”がやってきます。
そう、イギリスです。当時最強の国であったイギリスは、世界中に植民地を獲得していました。南にあったインドとパキスタンもイギリスのものでした。ここで、イギリスに強力なライバルが現れます。それはロシア帝国です。ロシアはアフガニスタンの北まで南下しました。ここで、アフガニスタンは英・露に挟まれる形になったのです。なのでイギリスは、アフガニスタンを緩衝地(直接ぶつからないように設けられた土地)にします。さっき紹介したワハン回廊も、英露が直接接しないようにするために出来たものです。
20世紀になるとアフガニスタンはイギリスから独立します。しかし、ロシア帝国の後にできたソ連が侵攻してきます。ただこれはアメリカの介入で失敗します。このアメリカですが、2001年に同時多発テロの標的となります。この時、テロを実行したグループをアフガニスタンが保護しているとの名目で、アフガニスタンにアメリカが侵攻します。その後は新政権が出来て、現在に至ります。
4.まとめ
アフガニスタンの特徴をまとめると、、、
・山に囲まれた中東の国
・東部が細く伸びていて、中国と接している
・多くの民族が暮らしており、最も多いのはパシュトゥーン人
こんな感じです。あくまでこの記事は簡単な解説ですので、詳しい情報が知りたい方は是非もっと調べてみてください!
なお、この記事の内容は2020年11月現在の情報です。
【2分で読める国家紹介・アジア編】第一回・アゼルバイジャン
どうもこんにちは、こくけんです!
今回紹介する国家は、アゼルバイジャンです!
1.国旗
国旗の青はトルコ(テュルク)系民族の伝統、赤は現代社会の創造と民主主義の促進、緑はイスラム教を表します。中央の月と星はイスラム教のシンボルです。
2.基本情報
コーカサス地域(ヨーロッパと中東の間)にあります。
このコーカサス地域ですが、他にジョージア(別名グルジア)、アルメニアがあります。特にアルメニアとは仲が悪く、たびたび戦争しています(これについては後日別の記事を書く予定です、しばらくお待ちください)。
逆に、アルメニアを挟んだトルコとは仲が良いです。これは、両国共にテュルク系民族であることが理由です。まぁ似たもの同士仲良くなった、という認識で宜しいかと思います。
首都であり最大の都市はバクーです↓
特徴的な形のビルが三棟建っています。これはフレームタワーズと言い、火をイメージしたものです。アゼルバイジャンには「火の国」という通称があります。
火の国という名前にはいくつかの由来があります。ただ近現代では、この国を代表するバクー油田という、世界有数の石油の産地のイメージが強いでしょう。
3.歴史
アゼルバイジャンはかつてロシア帝国に支配されていました。その時代にバクー油田が発見され、ロシアの生命線と言っても良いくらい、同国の資源事情を支えていました。
ロシア帝国がソヴィエト連邦となってからも、この油田は変わらず重要でした。第二次世界大戦中、ドイツがソ連に侵攻し独ソ戦が始まります。最終的にこの戦いはソ連の勝利で終わりますが、もしこの油田がドイツに取られていたら、ドイツが勝っていたかもしれない、と言われるほどです。
ソ連崩壊後、アゼルバイジャンは独立します。独立国となってからは、産油国として経済発展を進めることができました。つまり、アゼルバイジャンの繁栄はこの油田あってのものなのです。
4.まとめ
アゼルバイジャンの特徴をまとめると、、、
・イスラム教国で、トルコと仲良し
・石油の産地で、火の国と呼ばれる
・旧ソ連構成国
こんな感じです。あくまでこの記事は簡単な解説ですので、詳しい情報が知りたい方は是非もっと調べてみてください!
なお、この記事の内容は2020年11月現在の情報です。