【2分で読める国家紹介・アジア編】第二回・アフガニスタン
どうもこんにちは、こくけんです!
今回紹介する国家は、アフガニスタンです!
1.国旗
国旗の黒は抑圧されていた過去、赤は戦いのために流された血、そして緑はイスラム教を表します。そのため、他のイスラム教国でも緑はよく使われる色となっています。
中心に置かれた紋章にはイスラム教国らしくモスクが、両側に国旗がそれぞれ描かれています。ぐるりと囲んでいるのは主要な作物である小麦ですね。そして上部には
「アッラーのほかに神は無し。ムハンマドはアッラーの預言者なり。アッラーは偉大なり。」
と書かれています。ちなみに下のリボンに書かれているのは国名です。
この国旗、制定されたのが2013年です。割と最近なんですよね。
2.基本情報
アフガニスタンは中東に位置し、南にはパキスタン、西にはイラン、北には旧ソ連の諸国、そして東には中国があります。中国と接しているのは意外ですよね。
↑赤で囲まれているのがアフガニスタンです。右側が細長く伸びていますよね。拡大すると下図のようになります。
この伸びた部分を、ワハン回廊と言います。回廊(かいろう)とは廊下という意味ですが、地理では、ある地域と別の地域を結ぶ、細長く伸びた場所という意味で使われたりします(例:ポーランド回廊)。
この回廊ができた理由は、3.歴史のところでお話しします。
首都はカブールです↓
写真からも分かるように、この国は山に囲まれているんですよね。中東といえば砂漠というイメージが先行しがちですが、このようにゴツゴツとした地形もあります。
この国は多民族国家なので、たくさんの民族が暮らしています。その中で最も多いのはパシュトゥーン人です。
3.歴史
古代には様々な騎馬民族がこの地を支配しました(スキタイ、突厥、モンゴルなど)。その後パシュトゥーン人による王朝が何度か現れます。しかし、19世紀には西の果てから”彼ら”がやってきます。
そう、イギリスです。当時最強の国であったイギリスは、世界中に植民地を獲得していました。南にあったインドとパキスタンもイギリスのものでした。ここで、イギリスに強力なライバルが現れます。それはロシア帝国です。ロシアはアフガニスタンの北まで南下しました。ここで、アフガニスタンは英・露に挟まれる形になったのです。なのでイギリスは、アフガニスタンを緩衝地(直接ぶつからないように設けられた土地)にします。さっき紹介したワハン回廊も、英露が直接接しないようにするために出来たものです。
20世紀になるとアフガニスタンはイギリスから独立します。しかし、ロシア帝国の後にできたソ連が侵攻してきます。ただこれはアメリカの介入で失敗します。このアメリカですが、2001年に同時多発テロの標的となります。この時、テロを実行したグループをアフガニスタンが保護しているとの名目で、アフガニスタンにアメリカが侵攻します。その後は新政権が出来て、現在に至ります。
4.まとめ
アフガニスタンの特徴をまとめると、、、
・山に囲まれた中東の国
・東部が細く伸びていて、中国と接している
・多くの民族が暮らしており、最も多いのはパシュトゥーン人
こんな感じです。あくまでこの記事は簡単な解説ですので、詳しい情報が知りたい方は是非もっと調べてみてください!
なお、この記事の内容は2020年11月現在の情報です。